Bルート・中級『元町港~砂の浜』

伊豆大島一周(約46.6km)にチャレンジするのは大変だけど、初心者でもサイクリングで伊豆大島の雄大さを味わいたい! という方にオススメなのが、元町港をスタートし「地層切断面」を通って黒い砂浜が特徴の「砂の浜(さのはま)」を折り返しするルート。往復で約16km、高低差もあるけれど、半日ほどの時間(約3時間以上)があれば、元町港周辺で借りたレンタサイクルで、のんびり走っても火山島ならではの雰囲気を味わうことができます。元町港に戻ってきた後、時間に余裕があれば、Aルート「サンセットパームライン~空港周辺」を、少しだけ楽しむのもオススメです!

①長い年月を積み重ねた地層の側を走る

噴火による堆積、地殻変動の長い年月を感じることができる、高さ約24m×長さ639mの巨大地層は、“バームクーヘン”の愛称で親しまれている伊豆大島を代表する自然スポットです(バス停にバームクーヘンをモチーフにデザインが施されているので、ぜひ探してみよう!)。立ち止まってじっくり眺めるのもオススメですが、巨大スケールの地層の側を自分の足で漕いで走るといった、自転車ならではの自然を肌で感じることができる爽快感を味わってください!

地層切断面/大島町野増/元町港から約7km/地層切断面について

②黒い砂浜、通称ブラックサンドビーチ

このルートの折り返し地点に設定している、黒い砂が特徴的な砂浜「砂の浜(さのはま)」は、玄武岩による黒い砂が堆積された1kmに渡る美しい弓形状の絶景海岸です。正面に眺める伊豆諸島の島々(利島、新島、式根島、神津島など)を眺めながら、ここまで走ってきたという達成感をのんびり味わいましょう(飲み物や軽食などは持参しよう)。サンセットパームライン同様、西側を向いている場所のため、夕陽スポットとしてもオススメです。

砂の浜/大島町 町野増間伏ミヤノヤブ/元町港から約8km/砂の浜について

③大木と苔、神聖な雰囲気漂う大宮神社

長い階段の参道の両脇には椎の木が立ち並び、なかには高さ30~40m・幹の周囲が7mにも及ぶ大木もあり、地面や石垣には豊かに苔生す、どこか神聖な雰囲気の漂う大宮神社。自転車は入り口の鳥居側にとめて、クールダウンを兼ねて参拝しよう。サイクリングの動、大宮神社の静を共に感じたい。

大宮神社/大島町町野増字大宮/元町港から約2.5km/大宮神社について

④サイクリング後の楽しみはアイスクリーム

自転車を漕いでカラダを動かすと甘いものが食べたくなります! そんなときに訪れたい島のアイスクリーム屋さん「トリトン」。大島牛乳で作られるアイスクリームは、スタンダードなメニューから「明日葉」や「パッションフルーツ」など、島ならではのラインナップも揃い(常時15種類以上!)、いずれも素材を最大限活かした仕上がりが魅力です。イートインも可能なので、ここで紹介する『Bルート・元町港~砂の浜』のフィニッシュの場所としてぜひ。

島のアイスクリーム屋 トリトン/元町港から約200m/大島町元町1-10-9/島のアイスクリーム屋 トリトンについて

 今回のルートマップ

自然の迫力を感じることができる「地層切断面(通称:バームクーヘン」)や、黒い砂浜「砂の浜」を巡るルート。高低差があるため、時間に余裕を持って走ることが必要。もっと走れるという人は、約7km先の風光明媚な港町「波浮」まで足を運ぶのもオススメだ。「となりのトトロ」や「もののけ姫」に出てきそうな苔と大木がある「大宮神社」にも立ち寄ろう。

Aルート・初級

サンセットパームライン~空港周辺
海沿いの絶景の道「サンセットパームライン」と、空港周辺を走るルート。その名の通りの美しい夕暮れを眺めながら走り、運が良ければ富士山も見ることができる。高低差も少なく、道にも迷いにくいため初心者にオススメで、時間に合わせたアレンジもしやすい。島滞在時、少し時間が空いたというときも、このルートを元に走ってみよう。

◯距離:約12km
◯最大標高:47.8m
◯想定時間:1.5~3時間
ルート紹介へ

Cルート・上級

温泉ホテル~大島公園
伊豆大島最大の絶景エリア「裏砂漠」を味わいたい方にオススメの上級者向けルート。高低差約500mmの上りがあるため、時間に余裕を持って挑もう。もしも初心者ならば迷わず電動アシスト自転車をレンタルしよう。上りきったところにある大島温泉ホテルからは1時間半ほどのトレッキングも合わせて楽しみたい。旅の日程に余裕があれば、大島温泉ホテルで一泊するのもオススメだ。

◯距離:26km
◯最大標高:498m
◯想定時間:約5時間
ルート紹介へ