砂の浜(さのはま)

大島一の黒砂のロングビーチ「砂の浜」

伊豆大島は現在も活動を続ける火山島で、大部分の海岸は溶岩流がつくった磯からなるのですが、ところどころに砂浜もあります。なかでも「砂の浜(さのはま)」は約1kmに渡って続く珍しい玄武岩の黒砂からなる印象的な弓状の美しい海岸です。

砂の浜は地層切断面より波浮港方面に徒歩で約20分、「砂の浜橋」を渡ると右手に見えてきます。バス停「砂の浜入り口」からは徒歩5分の場所にあります。

1年を通じて風や波が強く、遊泳スポットではありませんが、幻想的な黒砂の砂浜と水平線上には伊豆諸島(利島、新島、式根島、神津島など)の島々を望み、美しい夕陽を眺めることができます。火山島ならではのダイナミックな景観が広がるオススメの場所です。

また、ウミガメの産卵地としても知られており、有志による子ガメ放流の観察会なども開催されています。砂の浜の黒い砂が熱を吸収し、地中の温度が上昇するため、卵から孵る日数も早いのだとか。


みんなでウミガメの赤ちゃんの旅立ちを見守ります


子ガメ放流観察会の様子


卵から孵ったばかりのウミガメの赤ちゃん


海に向かって一歩一歩

砂の浜はどのようにしてできたのか?

さて、そもそもこの砂浜はどのようにしてできたのでしょうか?

砂浜は主に川から海へと流れて運ばれてきた砂が作り上げるケースと、海の近くにあった山が削れてできるケースなどがありますが、もともと川のない伊豆大島では、砂の浜の黒砂は伊豆大島の玄武岩を主体とする溶岩が長い年月をかけて風雨により砕かれて礫となり、やがて砂となり、そして、島の中央にそびえる三原山を中心とした山肌から大宮沢という谷を伝って運ばれて供給されたとされています。海岸では打ち寄せる波と風が絶えず砂を移動させているのですが、それと同じくらいに大宮沢から浜に砂が供給されることで、いつまでも海岸が侵食されずにこの美しい景観が保たれているのです。また、海から強く吹き上げる風は砂の浜の上の方に小規模な砂丘を形成しています。

砂浜は荒い波を和らげて陸地を守り、谷は浜に砂を供給して海岸を侵食から守る。自然が作り出す風景は様々な環境や条件が重なり成り立っているのです。


参考:大島町史(自然編)

地球が作り出す自然の美に悠久のロマンを感じる

砂の浜は泳ぐことはできませんが、印象的なブラックサンドとダイナミックに打ち寄せる波、水平線に並ぶ伊豆諸島の島影、そして、黄金色に染まる夕陽。

ここからは人工物はほとんど確認できないので、太古から変わらない風景に想いを馳せるのもロマンがあって素敵です!忙しく動き回る日々を忘れて、目の前の雄大な景色を楽しむ。そんな贅沢なひと時を味わえるのが砂の浜の魅力なのです。

砂の浜

アクセス

東京都大島町間伏

元町港から大島バス「波浮港経由大島町陸上競技場行き」20分。「砂の浜入り口」下車、徒歩5分

駐車場:あり(約10台 無料)

トイレ:あり

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