大島に人が住みはじめたのは、縄文時代もしくは更に遡るのでは?とも言われていますが、人が住みはじめた頃より噴火とともに生活があり、火山活動の状況によっては生死に関わる事態も起こりかねない場所であることから、古来より三原山は「三原大明神」、あるいは「御神火様」と崇められ、そして畏れられてきました。
波治加麻神社(はじかまじんじゃ)は参道の左右に杉の大木が整然と真っ直ぐ天に向かって林立し、薄暗い中にも木々の間からやわらかな陽光が差し込み、周囲の静寂とともに何とも神秘的な雰囲気を漂わせています。また、伝説の舞台としても知られ、今でもその独特な風習が語り継がれています。
大宮神社(おおみやじんじゃ)の祭神は、波布比咩命の二人の王子のうちの一人である阿治古命(あじこのみこと)と天照皇大神(あまてらすおおかみ)の二柱。神社を取り囲むように幹周1m以上の樹木が100本以上群生しており、椎樹叢は東京都の天然記念物に指定されています。
波布比咩命神社(はぶひめのみことじんじゃ)は、バス停「波浮西岸」より徒歩二分、波浮の港の港口西口に鎮座し、大島に三社ある旧御社の一つで、『三宅記』によれば「事代主命」のお后である波布比咩命が祭神です。