伊豆大島火山博物館は閉館中です。現在は『伊豆大島ミュージアム ジオテラス』として生まれ変わるべく、リニューアル工事中です。詳しくは下記より「伊豆大島ジオパークVOLCANO MUSEUMリニューアルプロジェクト」をご覧ください。
伊豆大島ジオパークVOLCANO MUSEUMリニューアルプロジェクト
伊豆大島ジオパークの拠点施設として、もっと開かれた場所へ
開館からおよそ33年。2024年3月16日にその幕を閉じ、島全体が学びの場所、〝伊豆大島ぜんぶ博物館〟をコンセプトに、伊豆大島ジオパークの拠点施設をつくるため、本格的な歩みを進め始めました。
伊豆大島火山博物館とは
1986年の伊豆大島の噴火の記録を中心に、伊豆大島火山の歴史や火山噴火のしくみ、火山災害の種類とメカニズム、監視・観測体制や防災対策、日本や世界の主な火山について学べる火山専門の博物館です。火山・噴火に関する過去の記録や最新情報を総合的且つ科学的に処理することで今後発生するであろう噴火災害に対する防災につなげていくために伊豆大島火山博物館は設立されました。
※伊豆大島火山博物館パンフレットより H29.4発行
重厚な外観が特徴的な伊豆大島火山博物館
1986年の伊豆大島火山噴火と防災に関する展示フロア
フロアマップ1F
火山最前線
最初の展示フロアは「火山最前線」。
伊豆大島で1986年(昭和61年)に起きた三原山噴火の記録をさまざまな資料から知り、学ぶことができます。
当時三原山火口で起きた噴火は、565年ぶりという外輪山での割れ目噴火に展開しました。さまざまな科学的手法を用いて観測・解析された記録は今後の防災にもつながる大変貴重なものです。
石本式水平動微動計
火山弾に直撃されたプロトン磁力計
ジオパークコーナー
伊豆大島は、人と大地と自然のつながりを楽しみながら学べる場として「日本ジオパーク」に認定されています。ジオパークコーナーでは、伊豆大島ジオパークの全体概要や他の日本ジオパークを紹介しています。
圧巻の上映ホールやライブ映像など
上映ホールでは、火山島伊豆大島に暮らす人々と大島の自然を大迫力の映像で紹介しています。また、三原山の現在の様子を伝えるライブ映像を配信するコーナーもあります。
本格的なシアターで大迫力の映像をお楽しみいただけます
活火山三原山の現在の様子を見ることができます
フロアマップ2F
世界の火山紀行
2階フロアは伊豆大島を飛び出し、世界の火山に関する写真や資料等を見ることができます。圧巻なのは伊豆大島ジオパークのジオサイトのひとつ、千波地層切断面の剥離標本の展示。実際の地層切断面の一部を切り取って展示しています。
一口に火山といってもいろいろなタイプの火山が存在しており、世界中にはさまざまな特徴をもった火山があります。そんな世界中の火山を写真や溶岩サンプル、データ資料などで分かりやすく伝えています。
写真やサンプル、模型などで分かりやすく説明しています
世界にはさまざまなタイプの火山が存在します
火山の百科
火山の百科コーナーでは火山誕生の仕組みや火山がもたらす恩恵など、火山にまつわるさまざまな話題や情報が展示されています。シミュレーターカプセルでは火山地底探検をテーマにしたヴァーチャル体験ができます。是非、体験してみてください。
火山について楽しく知ることができます
火山地底探検ができます
いかがでしたか?
火山をテーマとした博物館は数少なく、世界的に見ても伊豆大島火山博物館は貴重な場所です。
また、火山島である伊豆大島では伊豆大島ジオパーク認定ガイドさんたちによる現地での案内などを通じて、実際に火山がもたらす影響や恩恵などを見たり感じたりすることができます。さらに、伊豆大島火山博物館での過去の貴重なデータや世界中の火山の情報を知ることによって、より深く伊豆大島を、そして火山というものを知り、学ぶことができると思います。是非、足を運んでみてくださいね。
ご利用案内
開館時間
9:00~17:00(入館は16:30まで)
定休日
年中無休
※館内および映像機器保守点検の為、年11日間の臨時休館日有り)
料金
一般:500円(団体400円)
小中学生:250円(団体200円)
※団体は20名以上から
上映時間
11:00~、14:00~、16:00~
(デジタルシネマ映画・上映時間
約40分)
※入館料とは別料金です
※当館の都合により予告なく上映を休止または上映時間を変更する場合があります
アクセス
東京都大島町元町神田屋敷617
04992-2-4103
「火山博物館前」バス停下車すぐ、元町港より車で3分
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伊豆大島は島全体が活火山。その中でも島の中央に位置する『三原山』は、島民に御神火様として崇められてきた、まさにシンボルともいえる山です。今回はそんな三原山へトレッキングに出掛けます!
国土地理院が発行する地図に日本で唯一「砂漠」と表記
「裏砂漠」は国土地理院が発行する地図に唯一「砂漠」と表記された場所です。伊豆大島の象徴ともいえる三原山の度重なる噴火によって降り注いだマグマのしぶきが大地を焼き、植物を燃やし、一面黒い世界を作り上げています。噴火後も風が強く吹きぬける場所であるため、植物が定着しにくく、いわゆる“砂漠”的な光景がひろがっています。
突如あらわれる、大地の年輪
島の南西部、沿岸を行く大島一周道路を走っていると、ひときわ目を引く見事な地層の縞模様が突如あらわれます。高さ約24メートル、長さ630メートルの圧倒的スケールの地層の断面が私たちに驚きと感動を与えてくれます。