大島公園海岸遊歩道

大島公園海岸遊歩道は伊豆大島の東海岸、泉津集落の二本松から行者窟に至る約5.5kmの美しい海岸線を行く絶景のハイキングコースです。大島公園動物園までは約4km。途中でお弁当を食べながら、植物観察や溶岩が作り出す独特な地形の変化を楽しむなど、のんびり散策できるオススメコースです。

なお、遊歩道は舗装されておらず、足場の悪い中を進みます。必ずトレッキングシューズ等、足元のしっかりとした靴と、動きやすい服装をお勧めします。また、遊歩道海側は断崖絶壁のところも少なくありません。小さなお子様連れは目を離さないよう、特に注意してください。

さぁ、出発しましょう！

大島公園海岸遊歩道はずっと海岸線沿いを歩きます。波音を聞きながら上り下りのある道を行きます。所要時間は全体で約2～3時間程度のコースです。特殊な植物や植生がみられ、天候が良いと遠くに房総半島を眺めることができます。

海岸遊歩道は午前中に歩くことをオススメします。島の東側なので、午前中は日光が良くあたりとても気持ちのよいコースとなります。また、遊歩道沿いは季節によって様々な植物を観察することができます。例えば、初夏にはガクアジサイが見事に咲き誇り、海をバックに美しい姿を見せてくれます。秋にはツワブキの鮮やかな黄色い花が遊歩道を彩ります。

遊歩道は変化に富んでいて、景色も次々と移り変わり、歩いていてとても楽しいコースです。
例えば、大沢尻（おおさわじり）周辺は深い谷で、階段で降りるところがあったりします。足元に気をつけながらすすみましょう。この辺りはスダジイの林があります。

天然記念物大島海浜植物群落

笠松の海浜植物群落は昭和26年に国の天然記念物に指定されました。辺りはオオシマハイネズにおおわれ、その中にスカシユリ、イソギクなど多くの海浜植物が混生し、内陸に入るにつれてトベラ、マルバシャリンバイ、ガクアジサイなどの低木やツワブキなどが混生する特徴的な植生を見せています。特にオオシマハイネズは強い光を要求するため、海岸沿いによく見られます。

この辺りは低木の植物が多く、比較的開けた場所になっていて、溶岩の地が広がっているところも見られます。海岸遊歩道入口から大島公園動物園まではここがちょうど中間地点。ここで休憩して、ゆっくり景色を楽しむのもいいですね！テーブルも設置されているので、お弁当やおやつを広げてゆっくりすることもできます。

オオシマハイネズの鮮やかな緑がまぶしいです。青い海とのコントラストも見事です。

海岸遊歩道の植物たちは島の貴重な財産です。いつまでも美しい自然の景観を残し、後世に伝え、楽しむためにも、植物を持ち帰ったりしないようにしましょう。

ちょっと早いのですが、ついついお弁当をつまみ食い（笑）。
オーシャンビューの最高の場所で食べるご飯は格別です♪（もちろんゴミはしっかり持ち帰りましょう！）
さぁ、大島公園動物園目指して出発です！

大島公園動物園に近づくにつれ、森の中を歩くようになります。これまでは比較的開けた場所が多く、海を横目に進むコースが続きましたが、次第に海を望む機会が減り森の中を進んでいきます。木々のトンネルの中を進むにつれて、森林浴効果でリフレッシュしながら気持ちよく歩けるエリアです。

さぁ、大島公園に到着です。海岸遊歩道はさらにこの先、行者浜まで続き（約1.5km）、さらに行者浜から行者海岸トンネルをくぐりメメズ浜まで続きます（約0.6km）。さらに、メメズ浜から南の長根岬までも海岸遊歩道（自然研究路、約2km）が続きます。時間や体力と相談して目的地を設定しましょう。

今回は大島公園までのコースをご紹介しました。是非、チャレンジしてみてください。なお、遊歩道は舗装されておらず、足場の悪い中を進みます。必ずトレッキングシューズ等、足元のしっかりとした靴と、動きやすい服装をお勧めします。また、遊歩道海側は断崖絶壁のところも少なくありません。小さなお子様連れは目を離さないよう、特に注意してください。