伊豆大島を自転車で走る魅力を多くの人に伝えたい
伊豆大島に暮らす人にお会いし、お話をお伺いする企画、その名も「島人Focus」。今回は大島じてんしゃ協会を立ち上げ、日々、伊豆大島と自転車の魅力発掘に勤しむ寺本さんにお話を伺いました。
-もともと自転車に乗るのがお好きだったのですか?
いいえ、きっかけは大島町のトライアスロン大会に出場したのが最初です。試しに出てみようと(笑)。実際、出場してみると、自転車で走ったのがとても気持ち良かったのです。だけど、それが直接的なきっかけではなくて、もともとメカ好きだったことが大きいですね。
シンプルな構造なのにとてつもない仕事をしてくれる自転車という乗りものに惹かれていきました。なので、自転車に乗るよりも、自転車をいじる方に興味があります。自分で自転車を組んだりすることに喜びを感じるんです。そんなこんなで自転車と付き合うようになって、もう10年が経ちます。
-最近、自転車に乗る観光客の方が増えてきていますよね??
そうですね。
マンガ「シャカリキ」や「弱虫ペダル」の影響もあったと思うのですが、島は車が圧倒的に少ないので自転車乗りには走りやすく、口コミで自転車乗りが増えてきたのだと思います。
-寺本さんは、ご自身で大島じてんしゃ協会を立ち上げ、島で自転車に乗ろう!という普及活動などをしているそうです。
-自転車乗りにとって伊豆大島を自転車で走る魅力は何でしょう?
まず、車の交通量が圧倒的に少ないので走りやすいですね。比較的安全に走ることができます。
私は普段、大島一周道路や三原山周辺などを走っています。特に大島一周道路は整備が行き届いていてとても走りやすいですし、島を一周できてしまうところも魅力です。そしてもう一点、時計回りと反時計回りでコースの表情がまったく異なる点も面白いですね。元町から筆島方面に向かう反時計周りの方がハードです。なので初めての方やのんびり楽しみたい方は時計回りをオススメします(笑)。
走っていてワクワクするポイントはいくつかありますが、海のふるさと村を過ぎたあたりの一瞬開けた場所から富士山がパーっと見える場所があるのですが、富士山が見える日の景色は最高に気持ちが良いです。ここはオススメですよ。
-大島じてんしゃ協会の活動について教えてください。?
協会といってもしっかりとした組織や団体ではなく、基本的には僕一人です(笑)。気負いせずにマイペースに続けていきたいと思っています。基本的には“大島を自転車でもっと走ろうよ”と、普及活動をしています。もっと自転車に乗る人が増えてくると、島内のサポート体制も充実してくるのではないかと思っています。
平成28年1月に伊豆大島で開催される2016年アジア自転車競技選手権大会(ロードレース)はとても良いきっかけになるのではないかと思っています。強化合宿等で大島を訪れてトレーニングされている選手の方も見かけるようになりました。
ちなみに、大島に限らず、他の地域にも自転車担いで走りに行きますよ。
例えば、熱海東京間を往復したりもします。他の地域を走っていると、島内の飲食店や休憩所の数が少ないのが気になりますね。
週末に食べられる所が島内にもっと増えてくると、島外の自転車乗りももっと利用しやすい場所になり、リピーターも増えていくのではないかと思います。そうはいっても、この何もないところが大島の魅力だったりしますけどね(笑)。
寺本さんの大島オススメ情報
何もないところ(笑)。
でも、何もないからこそ、のんびりできるし、都会の喧騒を忘れることができる。コンビニやチェーン店もない。デメリットなようで、意外とメリットだったりするんですよね。これからの観光地には重要なポイントのひとつになるのでは?
伊豆大島の個性のひとつとして大切に考えていく必要があるかと思います。
寺本 雄一郎
大島じてんしゃ協会 代表
自転車関連情報
ご注意ください
大島の道路は車が少なく走りやすい反面、道が途中で細くなっていたり、アップダウンや先の見えないカーブも多く、スピードの出し過ぎには充分注意してください。
外洋に浮かぶ島のため、風が強かったり、天候が変わったりすることもありますので、雨具などもお忘れなく。また、島内には自転車屋がありませんので、チューブや空気入れなども準備しておくと安心です。(島内には携帯電話が繫がらないエリアもあります)
船への自転車持ち込みについて
船に自転車を積む場合には「輪行袋」に入れてください。
持ち込み料
- ジェット船:¥1,000(税込、片道)
- 大型客船:無料 ※輪行袋に入れた場合
詳しくは東海汽船ホームページをご覧ください。
http://www.tokaikisen.co.jp/・・・
ポンプ、工具の貸し出しサービス
下記トピックス内「伊豆大島ジテンシャウォーキングMAP」地図内の「自転車工具」マークがある場所では、ポンプや工具などを借りることも可能です。
大島を自転車で回る参考にぜひチェックを!