島の農家さんの採れたて新鮮野菜が並ぶ農産物直売所『ぶらっとハウス』では、桜咲く季節と夏、そしてハロウィンと年末の年4回を基本に、地域の様々な方と連携したイベント『ぶらっとマルシェ』を企画・開催しています。
今回は2022年7月10日(日)に開催された夏のぶらっとマルシェの様子をお届けします。
「ぶらっとマルシェ」は、島の農家さんの採れたて新鮮地物野菜の販売や隣接する牧場でのびのび元気に育ったホルスタイン牛より搾乳した生乳100%使用のミルクジェラートやソフトクリームといった人気のイートインコーナーからなる通常営業スタイルに加えて、地域の様々な団体や事業者さんによる個性的なお店が周辺に並びます。毎回様々なグルメやグッズが並び、楽しく賑やかな雰囲気に包まれます。
当然ながら通常時でも新鮮な地物野菜は並びますが、マルシェ開催日には農家さんがいつもより多めに農産物を届けてくれたり、限定販売的な商品や珍しい農産物を店頭に並べてくれたりするのでお得感がアップ。今回もぶらっとハウス店内には伊豆諸島特産の明日葉をはじめ、島の旬のお野菜やフルーツが並び、どれも新鮮で美味しそうでした!訪れるお客さんが商品を手にとってはどんどん買い物かごに入れていきます。この日はとても暑かったので、ミルクジェラートやソフトクリームの売れ行きも好調で、テラス席でのどかな風景を眺めつつ、じっくり味わいながら会話を楽しむお客さんの姿が多く見られました。
地域の皆さんによる出店ブース
『ぶらっとマルシェ』の魅力はなんといっても地域の方々による出店ブースです。今回も教育機関や地域団体、事業者の皆さんや個人の方まで多様な方々が参加されていました。例えば、大島町立さくら小学校6年生の生徒さんは地物のフルーツなどを使ったソースをふんだんにかけたカキ氷の販売に挑戦していました。
お客さんのオーダーを聞く人、氷を削る人(こちらはぶらっとハウス店長と農家さんがサポート)、シロップをかける人、お金を計算して受け取る人、商品を渡す人などなど、みんなで協力し合いながら、流れ作業でテンポよく運営されていました。
氷にかけるソースはパッションフルーツ、木苺、椿の花びらジャム、ブルーベリーと、どれも島内で収穫された食材を使用した地元ならではのもので、暑さも手伝って大人気となっていました。大忙しな状況ながら嫌な顔せず楽しそうに作業される生徒さんを見ながら地域教育がこのようなスタイルで実践されていることに感銘を受けました。
続いて、お祭りやイベントでの出店で外せないのが「焼きそば」ですよね。
盆踊りや地域イベントなどで活躍される北の山青年団の皆さんが作る焼きそばは豪快な手捌きで手際良く作られていくので見ているこちらも気分爽快、一気に食べたくなる一品でした。具材にはぶらっとハウスで販売されている野菜を使用されているということで、地域の連携がここでも図れています。
個性的なセンスが光る注目の飲食ブース
島内で人気のお店もこの日に合わせて出店されていました。簡単ですがご紹介したいと思います。
島の食材を様々な国の料理にオリジナルでアレンジしてお洒落に美味しく提供されている『アイランドキッチン 』さん。今回はキューバサンドや南インド弁当、焼き菓子(レモンケーキ、エンガディナー、クッキーetc)といった普段なかなか島内で食べる機会のない多国籍なレパートリーで常時行列が出来ていました。
波浮港からは週末カフェの『髙林商店カフェ 』さんが参加。たくさんのレパートリーと程よいサイズ感が嬉しい人気の揚げパンと巷で話題の“ダサいキーホルダー”を販売。“ダサいキーホルダー”はともかく(笑)、揚げパンはすぐに売れ切れる人気ぶりでした。
岡田でカフェを営む『STARFISH AND COFFEE 』さんは地魚であるメジナを使った人気のフィッシュバーガーと、しっかりとした味付けが人気のタコライスを販売、こちらもイベント終了前に売れ切れていました。
様々な国より選りすぐりのコーヒー豆をセレクト、自家焙煎して販売している『NANPOO COFFEE 』さん、今回のイベントではニカラグア、コロンビア、タイ、エチオピア産の豆を用意、私はタイの豆を使用したアイスコーヒーをいただきました。これがさっぱりまろやかで夏にぴったりの美味しい一杯でした。NANPOOさんオススメの豆ということで、ぶらっとハウスで見かけたら皆さんも是非お試しください。
もう一つ波浮港から参加の『島京梵天 』さんは人気の冷やしたい焼きを販売。種類も豊富で安定の人気ぶり。このモチモチとした食感とヒンヤリとした生地が今の季節にもマッチして最高なんです!たまに無性に食べたくなる定番の島スイーツとして確立された感があります。
そして、軽トラックに手作りの石窯を乗せて様々なイベントで活躍中の出張ピザ職人による手作りピッツァ。今回は「ピッツァ・マルゲリータ」と八丈島のクサヤチーズ、大島牛乳、島のりを混ぜ合わせた伊豆諸島食材をふんだんに使用した「島ピザ」を販売。私はマルゲリータをいただきましたが、バジルの爽やかな香りとトロットロのモッツァレラチーズの豊かな風味、そして外はサクッと中はもっちりな生地が最高に美味しかったです。
続いて、一際ノッポな車両が目を引くキッチンカー『アバブ』さんからはべっこう焼き鳥や肉巻きおにぎり串、そして島のりおにぎりなどを販売。島のりおにぎりは醤油が染み込んだご飯と島のりの相性が抜群で”懐かしくもクセになるおふくろの味”が嬉しい。元気な島のおばちゃんが営むアバブさんは今後も目が離せない存在です。
食べるだけじゃない、素敵なグッズにも出会える
ぶらっとマルシェでは食品以外にもグッズ販売やフリーマーケットといった物品販売を行う出店者さんもいらっしゃいます。今回はいつもぶらっとハウスのお隣で美味しい牛乳をはじめとした各種乳製品を製造されている『大島牛乳 』さんが大島牛乳や大島牛乳アイスミルクといった乳製品の販売とともに、Tシャツをはじめとしたオリジナルグッズも販売。お馴染みの牛乳パッケージがTシャツやキーホルダーといったグッズになっていてとても可愛らしく仕上がっています。今後新たなお土産として人気が出そうな予感です。
『SAMEHADA 』さんは海をモチーフにしたオリジナルデザインのTシャツを販売されています。ちょっとした話題づくりとしてのお土産に終わらない、しっかりとしたデザインでちゃんと普段使いできる、そんな高品質でデザイン性の高いTシャツを販売していて、人気のショップです。大島をはじめ、伊豆諸島ならではの魚をモチーフとしたデザインや大漁旗のイメージをデザインに取り入れたものまで、オーナーの絶妙なセンスから生まれるTシャツたちは是非何着か取り入れたいアイテムです。
今回、フリーマーケットとして出店されていたのは1店舗でしたが、彩り豊かで愛着が湧きそうな商品がかわいらしく並べられていて、女性のお客さんやお子さんを中心に人気となっていました。手作りの編み物は小さな子供も好みそうな可愛らしい雰囲気に溢れています。フリーマーケットは商品の内容や陳列から売り手さんの個性が見えてきて楽しいですよね。
のんびりする人、元気に遊ぶ人、ぶらっとハウスが憩いの場に
普段目の前の牧場で放牧されているホルスタイン牛は夏季シーズンは強い日差しと暑さで弱ってしまう為、牛舎に入っています。ちょっと残念ではありますが、牛さんの健康と新鮮でおいしい牛乳を毎日届けるためには大切なことですよね。それでも手作りの遊具が設置された芝生広場にはたくさんの子供たちが元気に遊んでいたり、テラス席では各店舗で購入されたご馳走を味わっていたり、それぞれの時間を思い思いに過ごされている様子が見受けられました。平和でのどかで豊かな時間が流れるぶらっとハウスでした。
というわけで、ぶらっとハウスでは今後も地域の方々と協力しながら様々なイベントや活動を通じて“彩りのある豊かな暮らしづくり”のお手伝いをしていくとのことで楽しみですね。
ぶらっとハウス
住所:〒100-0102 東京都大島町岡田字新開87-1
TEL:04992-2-9233
URL:burattohouse.com
営業時間
OPEN:9:00am – 16:00pm
※夏季カフェスペースのみ延長の場合あり
定休日:無休
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開放感抜群のくつろぎスポット「ぶらっとハウス」
島の農家さんがつくる新鮮な採れたて野菜や花卉(かき)類をはじめ、大島牛乳や大島バターなどの乳製品や手作りのお惣菜など、安心・安全な美味しい島の農畜産物を提供している「ぶらっとハウス」にはカフェスペースが併設されています。