今回ご紹介するのは、開放的なデッキスペースで本格的な日本茶が味わえる『日本茶カフェ元町テラス』さんです。
実はこちら、昭和2年創業の椿油専門メーカー「大島椿」さんが2024年2月にオープンしたカフェなのです!椿油の製造会社がなぜ日本茶カフェを始めたのか、気になります。
開放感抜群のウッドテラスが迎えてくれます
というわけで、今日も大好きな伊豆大島にやってきました!爽やかに吹き抜けていく海風が気持ちの良い秋の陽気。「元町テラス」さんは元町港の目と鼻の先、真っ赤な椿に“M”と書かれた可愛いらしいロゴをあしらった看板やメニュー看板がスイーツ大好きな私の心のテンションをどんどん盛り上げてくれます。なにより、青空の下で開放感抜群のオープンデッキスペースでゆっくりくつろぎながら、じっくり味わえるのが最高です!まるでお店全体で「島へようこそ!」と歓迎してくれているような素敵な雰囲気です♪
ユニバーサルツーリズムを考慮してアプローチにはスロープが設置されています
オープンデッキへのアプローチ階段を上がって海の方を眺めてみると、キラキラと輝く海上をゆっくりと進む船の様子が見えました。そんな景色を眺めながら、カフェ時間を堪能できるなんて最高♪そして、「元町テラス」さんには、車椅子の方でも安心して移動できるようにスロープが設置されており、バリアフリー対応のお手洗いや優先駐車場も用意されています。施設全体がゆったりと余裕を持たせたスペースなので、車椅子での移動も難なくできそう。そんな開放的な雰囲気の背景には、「すべてのひとに伊豆大島での滞在を楽しんでほしい」というおもてなしの心と大きな愛が込められているのです。素敵です!
じっくりメニューとにらめっこ
百年近くもの長きにわたって暮らしに優しく寄り添う椿油をつくり続けてきた「大島椿」さん。
「これからは、椿油や日本茶など、日本の素晴らしい文化を丁寧に伝承するとともに、時代にマッチしたスタイルで変革していく柔軟な姿勢も持ち合わせながら、お客様に満足頂ける商品やサービスを提案していきたいと考えています。そして、伊豆大島に本格的な日本茶を楽しめる場所が少ないことに着目するとともに、世界に誇るべき文化である日本茶を伝えていくために、この場所に日本茶カフェをオープンすることにしました。島の玄関口である港の目の前という立地を活かして、様々な方が気軽に集い、自然とコミュニケーションが生まれ、コミュニティが育まれていくような場所にしていきたいと考えています。」
大島椿さんの素敵な想いを知ったことで、ますますカフェに愛着が湧いてきました!
さてさて、素敵な誕生秘話を伺ったところで、お腹が空いてきました♬
メニューを拝見すると「抹茶黒蜜パフェ」「抹茶ホイップラテフロート」「元町あんみつ」など抹茶好きの私には堪らないスイーツのほか、「元町テラス特製おにぎり」「島のりと知床鮭のお茶漬け」などなど、名前を拝見しただけで食欲がそそられる食事メニューも用意されているようです!どれもとっても美味しそう〜。四季折々の季節限定メニューも出るそうで、四季を通して楽しむことが出来ますね♪
コンパクトな空間の中、調理ブースやレジブースが機能的にレイアウトされた店内。もちろんキャッシュレスOK
オーダーは世界的な建築家である隈研吾さんがデザインしたことでも有名な「住箱」をカスタマイズしたトレーラーハウスの中で行います。洗練されたデザインの中にも木の温もりが感じられて素敵な空間です。窓際には、茶釜や茶筅など本格的な茶道具が所狭しと並んでいます。「住箱」のコンパクトな空間が茶室を彷彿とさせる凛とした佇まいに、期待が膨らんでいきます♪ここで提供されるお茶やメニューは、なんと老舗日本茶専門店「茶 丸山園」が監修しています!スタッフの皆さんは厳しい研修を受けて、一からお茶の淹れ方やレシピを学び、腕に磨きをかけてきました。今でも定期的に技術を確認し、茶 丸山園からお借りした暖簾を守っているそう!皆さんのこだわりと情熱に感動です♬
ゆっくり読書でもしながらお茶を楽しみたくなるロケーション
茶 丸山園が厳選した日本茶は、煎茶、ほうじ茶、玄米茶、玉露、抹茶など合わせて8種類。同じ煎茶でも産地によって違った味わいが楽しめるとのこと。贅沢に飲み比べもいいですね♬ちなみに、煎茶は70~80℃、玉露は60℃、玄米・ほうじ茶は95~100℃と、お茶の種類によって旨味を引き出す温度が異なるそうです。茶葉の種類によって最適な温度が変わるのを知って驚きました。
迷いに迷って「抹茶黒蜜パフェ」を注文!そして、パフェと一緒に頂くお茶には静岡産の煎茶「やすらぎ」を選びました♪「やすらぎ」は“まろやかでコクのある深蒸し煎茶”とのこと。ふむふむ。今までじっくりお茶と向き合ったことがなかったので、私に違いが分かるかなぁ。
抹茶黒蜜パフェと静岡産の煎茶「やすらぎ」
「抹茶黒蜜パフェ」の高く盛られた壮観なビジュアルに、思わず「おぉ!」と歓喜の声をあげてしまいました笑。さて、どこから食べよう♬京都産石臼挽き抹茶を使用した手作りの抹茶ゼリーや抹茶クリーム、抹茶アイス、大島牛乳アイス、あんこ、白玉…と沢山の美味しい結晶が詰まっています!これはまさに抹茶の宝石箱や~!
しみじみと、一口。爽やかな風味が沁み渡ります
ひとまず、日本茶で心を落ち着かせよう♪ゆっくり一口、頂きます。
「!」たちまち広がる爽やかな風味に思わず湯呑を二度見してしまいました。なにこれ美味しい!今までお家で飲んでいたお茶とは風味もコクも段違いです。眠っていた茶葉が目を覚ましたかのように、本来の香りを解き放っています♬茶葉に合わせて温度や蒸らし時間を変え、急須で丁寧に淹れることで、ここまで際立った味わいになるのか!手軽に味わえるティーパックやペットボトルも美味しいですが、やっぱり急須で淹れたお茶には到底適いません。たまにはそれぞれの茶葉に適した最適な温度で丁寧に淹れて、日常の中の些細な幸せを大切にしたい、そんな気持ちにさせてくれる豊かな体験でした。
素敵なアトラクション「追いトッピング♪」
一杯ですっかり満たされてしまいましたが、まだお待ちかねのパフェが待っています♪ では、遠慮なく、たっぷりと黒蜜をかけさせて頂きます!
この特別感がパフェの魅力
ホイップクリームの上には、サクサクとした炒り玄米がのっています。濃厚な抹茶アイスと一緒に頂くと、口の中で見事なハーモニー♪そして、島を離れると恋しくなるのが大島牛乳アイス!久しぶりに味わうとやっぱり美味しいですね!幸せのあまり、顔がにやけてしまいます♪もちもちの白玉もクセになる食感です♪奥から濃厚な抹茶クリームと抹茶ゼリーが出てきました!食べ進めるごとに次は何が出てくるのかな~とワクワクしながら想像するのがパフェの醍醐味ですよね♬京都産石臼挽き抹茶を使用した抹茶クリームと抹茶ゼリーは、クライマックスにふさわしいほど贅沢な香りが口の中いっぱいに広がります。心地いい余韻が残り、心はすでに茶畑の中♪ごちそうさまでした!
運が良ければこんな素敵なアンコさんに出会えるかも
実は今回、特別に素敵なアンコさんにおもてなしをして頂きました!時代は昭和初期、多くの旅人をもてなし魅了してきたアンコさん。もしかしたら、椿の花が咲く椿まつりの頃には、そんな風景がこちらのカフェで蘇るかもしれませんよ♪