大自然の中でリフレッシュ!
バードウォッチングの魅力

皆さん、こんにちは!今回は番外編ということで、伊豆大島で楽しめるアクティビティをご紹介したいと思います♪今回私が体験したのは、バードウォッチングです。鳥の囀りに耳を澄ませ、木々が揺れる風景にふと目を止めると、心と身体がリラックスして、幸せな気持ちで満たされるのを感じます。実は鳥の鳴き声には、ストレスを軽減させるセロトニンの分泌を促して幸福感を高め、いら立ちやストレスといったネガティブな感情を抑える効果があるそうです♬さらに、森林浴にはストレスの原因と言われるストレスホルモン「コルチゾール」を低下させる効果があるとのこと。自然を全身で感じて癒されながら、健康になれる!バードウォッチング、気になります!!

とはいえ、初心者の私にとってバードウォッチングは少しハードルがあります…

そんな「特別な知識はないけど、バードウォッチングに挑戦してみたい」と思っている方にオススメなのが、地元のガイドさんに案内してもらうバードウォッチング体験です。

今回は、伊豆大島ジオパーク認定ジオガイドの神田さん案内のもと、バードウォッチングを楽しんできたのでご紹介したいと思います♬


伊豆大島ジオパーク認定ジオガイドの神田遼さんにご案内頂きました

伊豆大島には人の手が加わっていないありのままの自然が多く残っています。また、海と山の両方を楽しめる大島では、海岸線と内陸部で異なる野鳥を観察することが出来ます。

神田さんいわく、四季を通して野鳥を観察していると、観察した野鳥が再び帰ってきたり、雛が生まれるなど多くの発見と感動を感じることが出来るそう!
私も、その魅力が分かるようになりたい!

ではさっそく、バードウォッチングスタートです♪今回は都立大島公園を散策していきます。
双眼鏡の使い方など簡単なレクチャーを受けた後、野鳥のかすかな気配を聞き取るために、なるべく音を立てずゆっくり歩き出します。

徐々に感覚が開いてくるせいか耳を澄ませて歩いていくと、風に揺られて植物が擦れる音や昆虫たちの鳴き声など、様々な自然の音を確認することが出来ました。そして、その音の中に楽器のような甲高い鳥の囀りが聞こえてきました!心地良い鳴き声だなぁ。ところが、鳴き声のする方向に目を向けても、鳥を見つけることが出来ません。すると、神田さんが「あれは、オオルリだ!」と指をさします。鳴き声と色で直ぐに種類を見分ける神田さんに感心しつつ双眼鏡で覗いてみても、発見することが出来ません。難しい~。すると、一気に飛び立った鳥を発見!あまりに速いスピードで飛ぶため、追うことが出来ません。鳥の動きってこんなに早かったっけ…


日本三鳴鳥(さんめいちょう)のオオルリ(Photo by 願法真理美)※日本三鳴鳥とは、日本に生息する囀りが美しい鳥類スズメ目「ウグイス」「オオルリ」「コマドリ」の3つの種のこと

野鳥観察に苦戦していると、神田さんが「鳥は同じ場所を行き来するから、さっき飛んでいた場所に双眼鏡を向けて待ち構えているといいよ」と教えてくれました。すると、レンズの中から鮮やかな瑠璃色をした美しい鳥が2羽あらわれました。あれがオオルリか!発見した時、宝探しの宝を見つけたような嬉しさがこみ上げてきました。楽しそうに追いかけっこをしているオオルリに思わず笑みがこぼれます。可愛い♪


オオルリの幼鳥(Photo by 願法真理美)

その後も、褐色のお腹をしたヤマガラ、黄色の翼をしたカワラヒワを発見!
少しずつ五感が研ぎ澄まされ、かすかな気配を感じることが出来ました。
今まで鳥の鳴き声の違いに気づきませんでしたが、バードウォッチングをしていると、全く違うことに気づき驚きました。違いに気づいたとき、私の身の回りには多くの生き物たちで溢れていたことを知りました。


ヤマガラ(Photo by 願法真理美)


カワラヒワ(Photo by 願法真理美)

自然の気配に意識を集中して歩いていると、次第に呼吸が深まっていきました。時間の流れが普段の生活よりもゆったりと感じます。「私って今まで少し焦っていたんだ」「知らないうちに身体に力が入っていたのかも」。バードウォッチングを通じて開放感を感じた時、あらためて身体の変化に気づきました。

自然の風景の中でじっくり心落ち着かせて鳥たちの気配に集中していくと、自分自身の奥に秘めていた様々な感情がふつふつと湧き出てはスーっと身体の外へ消えていく不思議な感覚を感じました。私の中に溜まった不要なものが消えていき、身体が新鮮な空気で満たされて喜んでいるのを感じます。なんだか極上の空間で美しい演奏から生まれる音楽を鑑賞しているような気分、眠たくなってきました♪

さらに散策を続けていくと、「ウーウー」と低い声で鳴く、明らかに今までとは違う鳥の囀りが聴こえてきました。「この鳴き声はカラスバトだよ」と神田さんが教えてくれます。カラスバトは、国内では伊豆諸島や沖縄などの島に生息し、純絶滅危惧種に指定されている天然記念物なのだそう。姿は見えませんでしたが、貴重な野鳥の鳴き声を聞くことが出来て感動しました。


カラスバト(Photo by 願法真理美)

大島公園内の椿園に入ると、椿の花の蜜を好むメジロを発見!続いて、黒いネクタイをしたようなシジュウカラも見つけました。大きな木のそばで楽しそうに飛び回っています。自由だなぁ♬


メジロ(Photo by 願法真理美)


シジュウカラ(Photo by 願法真理美)

神田さんのガイドのもと少しずつコツが掴めてくると、藪の中の日陰や高い木の上など野鳥が好みそうな場所が少しずつ分かってきました。バードウォッチングって思っていた以上に楽しいかも♪

というわけで、今回は伊豆大島ジオパーク認定ジオガイドの神田さんの案内で、バードウォッチングを楽しんできました!いつもはすぐに通り過ぎてしまう場所でも、バードウォッチングをしていると自然と歩くスピードがゆっくりになり、季節の花や動物たちの営みの痕跡を発見したり、まるでゆりかごのように木々の葉が揺れることで生まれる豊かな風景に心癒されたり…、多くのギフトを頂きました♪
是非、皆さんも自然の中で素敵な野鳥たちの出会いとともに自分と向き合う時間を過ごしてみて下さい!

編集部よりお知らせ

今回は様々な野鳥を観察することが出来ましたが、その姿を綺麗に写真に収めることが難しかったので、伊豆大島在住で野鳥に詳しく、ジオガイドの神田さんが師匠と慕う願法真理美さんより野鳥の写真を提供いただきました。最後に記事の中でご紹介しきれなかった野鳥をご紹介したいと思います。


ホオジロ(Photo by 願法真理美)


イソヒヨドリ(Photo by 願法真理美)

あると便利なアイテム

ジオガイドの神田さんより、バードウォッチングの際にあると便利なアイテムについてご紹介いただきました。もちろん、神田さんにガイドをお願いすることで双眼鏡などは貸出頂けるとのことです。


双眼鏡、観察した野鳥の名前をメモするためのメモ帳(スマホのメモ機能でもOK)、バードウォッチャーのバイブル的図鑑「フィールドガイド日本の野鳥」

SHIMA STAY

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