今回ご紹介するのは、伊豆大島最南端波浮港地区のノスタルジックな風情が魅力の「中通り」に建つ『Hav Cafe』さんです。
こちらのお店は築80年の古民家を改修し、2021年にオープンしました。風情ある港の街並みに溶け込むかのように佇む店構え、訪れる人々の注目を集める新たなスポットです。実は『Hav Cafe』さんはテレビ東京系のドラマ「東京放置食堂」のロケ地や、小川糸さんの小説「椿ノ恋文」の舞台にもなっており、波浮港に新しい風を吹かせています♪
Hav Cafeさんは私が何度も訪れたことのある大好きなカフェ!
久しぶりにお店のドアを開けると、オーナーの寺田さんが「おかえりなさい」と温かく迎えてくださり、とても温かい気持ちになりました。寺田さんはカフェの店主である傍ら、世界90か国以上を巡るトラベルジャーナリストであり、執筆業にも携わるとてもかっこいい女性なのです!きっと多くの人が寺田さんに会いにここを訪れるのでしょう。憧れるなぁ!
そして店内は、まるでアート作品のような随所にこだわりを感じる洗練された空間がとっても素敵なのです!
木のぬくもりと優しい灯りに心がホッとします。
店内の棚には、北欧テイストのお皿やアクセサリーなど、寺田さんが世界各地から厳選してきた手触り感のある魅力的な雑貨が並び、お手頃な価格で販売されているのも嬉しくなります。寺田さんが長年旅して集めてきたというポストカードは大人気で、眺めているだけで旅をしているような気分になります。
私がお店にお邪魔している間にも、お店を訪れたお客さんに伊豆大島のおすすめスポットを紹介したり、旅の行程の相談に乗ったり、自然に寄り添うさりげない気配りやおもてなしをされていて感動しました!
広々とした店内は、カウンター5席と3名掛けのテーブル席が1つ
それでは早速カフェタイムを始めましょう♪
せっかくなのでコーヒーとトーストのセットにしようかなぁ。
トーストは、純正椿油をブレンド&ホイップした大島バターがたっぷり添えられた厚切りトーストやサクサクッとした食感が楽しいレーズントースト、そして具材とソースがたーっぷりのったピザトーストがあります。
パンは、島内の障がい者支援施設「黒潮作業所」で製造されたもの。国産小麦や大島の塩など良質な素材を使った無添加のパンは、地元の多くの人々から愛されています。カフェを楽しんでもらうことで、地域への経済循環も生まれていると知れば、より豊かな時間を過ごすことができそうですね。
さて、どうしよう…、どれにしようか迷っちゃいますが、今日は厚切りトーストとコーヒーのセット、そして大好きなアフォガードを注文したいと思います!
コーヒーは酸味のあるさっぱりしたものと深みのあるものから選ぶことができるのですが、今回はエチオピアの豆を使ったさっぱりめのコーヒーにしました。コーヒー豆は季節に合わせて寺田さんが自身でセレクトされているそうですよ。
お待ちかねの厚切りトーストとコーヒーが来ました!
こんがりといい焼き色のトーストの上にホイップバターがたっぷりじんわり乗っていて、パンの厚みも贅沢!こりゃ美味しいに決まってるよ〜。
それでは、厚切りトーストをいただきます!ここでコーヒーを一口。口の中に広がるホイップバターとパンの優しい甘さ、コーヒーのほろ苦さが絶妙にマッチして幸せ♪さらにいちごジャムを塗れば、ほのかな酸味も加わって、これまた幸せ増し増しなのです。
続いて、アフォガードが来ました!エスプレッソはイタリアの豆を使用しているそうです。ここでも世界を旅しているような気分になります。きっと、世界中を旅した寺田さんが提供してくれるからこそ、そんな気分になるのかも。大島牛乳のアイスにかけて、いただきます!コーヒーの深いコクと香りが、大島牛乳アイスのミルクの甘みとさっぱりとした風味が相まってたまらなく美味しい!シンプルだからこそ、素材の味が引き立ち、じっくり堪能することで、贅沢なひと時を楽しむことが出来ます。
今回注文したメニューの他にも、大島牛乳をたっぷり使用したカフェラテやミルクパン、クロワッサン、マフィンなども人気なのだとか。
カフェがオープンして3年が経ち、波浮港は大きく変わったと話す寺田さん。年々新しいお店が波浮地区に誕生し、散策や滞在を楽しめるスポットが増えているそうです!魅力ある地域に余白があるからこそ、個性を表現し、夢を形にする動きが生まれてくる。そして、新たな個性が生まれ、新たな魅力を放つことで、訪れる人々を魅了し、さらに新たな動きが生まれてくる。人々の想いと波浮港への愛がじっくり育む地域の魅力。波浮港を散策することでそんな好循環が生まれつつある気配が感じられてとてもワクワクしました。今後どのように変化していくのか楽しみです♬