Be Creative!は伊豆大島を題材にした作品やプロジェクトをご紹介していくコーナーです。
今回のBe Creative!はシンガーソングライターの青木慶則さんのNew EP「冬の大六角形」から同タイトルのリード曲Music Videoをご紹介します。
こちらのMusic
Videoはほぼ全編にわたって伊豆大島でロケが行われました。 伊豆大島を気ままに旅しながら、自然体で満喫されている青木さんの様子が楽曲の雰囲気とも重なり、チャーミングでほっこりする映像に仕上がっています。
そんな作品のディレクション・撮影・編集を担当されたSKG株式会社代表の助川誠さんにお話を伺いました。
その前に、青木慶則さんのご紹介を。
シンガーソングライターの青木慶則さんは「HARCO(ハルコ)」の名義で1997年から2017年までの約20年間シンガーソングライターとして活動。平行して、テレビCMや番組の楽曲制作、歌唱、ナレーションのほか、映画・演劇の音楽制作、他アーティストのプロデュース・楽曲提供・ツアー参加など幅広く活躍。そして、2018年より本名の「青木慶則」名義で活動を再開されました。
そんな青木さんの最新EP「冬の大六角形」が2019年12月14日にリリース。 冬と星空をテーマに描いた6曲入りで、軽やかなリズムと電子音とともに青木さんの歌声が爽やかに心地よく響きます。
冬の大六角形
VIDEO
編集部
とても素敵な作品ですね! 作品に込めたコンセプトや伊豆大島での撮影に至った経緯を教えてもらえますか?
助川誠さん
ありがとうございます。良い曲ですよね。曲の中で「冬の大六角形を 探しに出かけよう 」と歌われているので、「星、見に行きましょうか。見に行った事実もきっと話のネタになりますよ」なんて提案しました。
話がちょっと変わるのですが、僕は神奈川県三浦市の出身で、実家から海が見えます。その海の先には伊豆大島のシルエットが望めますが、行ったことはありませんでした。
助川誠さん
一方、このビデオの1年程前、自転車大島ライドをきっかけに始まったバイシクルライド&キャンプイベント「RIDE TOKYO ISLAND」(Above Bike
Store主催)のロゴやグッズをデザインしました。でもイベントそのものには予定が合わずに参加できなかったのです。なので小さい頃から伊豆大島は気になる存在でした。
そんな折、このビデオの話をきっかけに、大島へ行きたくなりました。星を見に行けること、1泊2日くらいがスケジュール的にも限度なこと、「行った感」があること、こんな条件では伊豆大島はぴったりと考えました。
RIDE TOKYO ISLANDプロジェクト
編集部
そうでしたか!三浦市だと、大島はかなり近くに見えますよね。 そして、大島で開催したイベントに関するデザインワークもされていたとは、何かご縁を感じますね 笑
ところで、都会の中心から高速船にのって自然豊かな伊豆大島に向かう様子が、「せわしない日々を夜空に見立てて、冬の大六角形を心に描こう。」という歌詞と重なり、印象的な映像に仕上がっていると思うのですが、都心からすぐに行ける離島、伊豆大島の印象について教えてください。
助川誠さん
「せわしない日々」から離脱できる場所。やっぱり物理的な距離だったり海を渡ることもあり、ちょっとした非現実に行きやすいのが良いですね。このビデオ撮影に関しては、そのまませわしなくなってしまったのですが、それでも時々離脱できた感じはあるように思います。
編集部
お仕事だとやっぱりせわしなくなりますか 笑 今回の伊豆大島ロケで気に入った場所やエピソードなどありましたら教えてもらえますか?
助川誠さん
インターネットを中心に、大島のどこを回ろうか、分刻みにスタッフがスケジュール組んでくれてたのですが、地層切断面や筆島等どこも絵になったので、スケジュールをどんどん押してしまいました笑。
メイン撮影を裏砂漠で考えていて、夕暮れには着きたかったのですが、着いたらもう怖いくらい真っ暗。しかもものすごい寒い!
青木さんはそんな寒い中でも、僕らの機材準備を待ち、何度もポーズチェンジや元気に歌ってくれたりと指示に従ってくれまして、大変感謝しています。 真っ暗すぎて砂漠の広がる風景が見れなかったので、次回は裏砂漠から行きたいと思います。
編集部
ぜひ、何度もいらしてください
笑 伊豆諸島は星空が美しいことで注目されています。 映像の中で夜の裏砂漠を訪れるシーンがありますが、綺麗な星空は見れましたか?
助川誠さん
実は裏砂漠にいた時間は曇ってしまっていて星は少ししか見えませんでした。宿に帰り、深夜は雲が晴れてバッチリ見えました。もちろん「冬の大六角形」も。ビデオでは裏砂漠のシーンに星空を合成していますが、ストックフォト等ではなく、宿の庭で実際に撮ったものを使っています。
編集部
最後に、助川さんなら伊豆大島をどのようにPRしますか? もしくは、したいですか?
助川誠さん
アクティビティを楽しみに行く事をPRしたいですね。でもその前に、自転車にしろキャンプにしろまず僕が体験しないと笑。
編集部
どんどん体験しに来てください!ありがとうございました! そして最後に、シンガーソングライターの青木慶則さんからもコメントを頂きましたのでご紹介します。
青木慶則さん
伊豆諸島の中では、かなり前に神津島へライブをするために訪れたことがあったのですが、そのときの高速ジェット船の爽快感がずっと忘れられなくて。だから今回も、竹芝埠頭を離れる時点でかなりウキウキしていました。
青木慶則さん
今回撮影したMVの曲の歌詞に「せわしない日々」と何度も出てきますが、島に向かった11月はレコーディングやライブなどで本当に忙しくて、結局、大島についてきちんと調べることもできないまま、助川くんたちに撮影スケジュールも丸投げしてしまっていました。なので、名物などについても恥ずかしながら現地で教えてもらうことがほとんどだったのですが、「寿し光」のべっこう寿司、「魚味幸」のあしたば椿油炒め、「ぶらっとハウス」のソフトクリーム、「丸久食堂」のしょうが焼き定食、そして「スーパーベニヤ」の揚げパンなど、どれも最高に美味しかったです。あ、お土産として購入した牛乳煎餅も。
青木慶則さん
なにより宿から見上げた満天の星空には息を飲みました。今思えば、助川くんを含めたSKGの3人と僕の身体は、あのとき宇宙に取り込まれて少し浮き上がっていたように思います。助川くんも言っているように、肝心の「裏砂漠」に明るい時間にたどり着けなかったのと、余裕があれば三原山温泉にも浸かってみたかったので、のんびり旅行、もしくはトレッキングスタイルで、またすぐにでも!
プロフィール
助川誠(すけがわ・まこと)
1979年神奈川県生まれ。京都工芸繊維大学大学院修了後、2004年グラフ株式会社入社。 兵庫県にある本社印刷工場の製版部を経て、デザイナーとして東京へ転勤。北川一成に師事。 GRAPH退社後、2013年SKG株式会社を設立。 産業機器メーカーからアーティストまで、ジャンルにとらわれず、マーケットを考慮したブランディングを行なっている。 印刷術を駆使したグラフィックデザインやプロモーションムービーなど、制作物は多岐に渡る。
https://s-k-g.net
青木慶則(あおき・よしのり)
幼少期にピアノを、10代でドラムを始め、1993年に17歳でバンド BLUE BOY
のドラマーとしてメジャーデビュー。 1998年に解散。1997年から2017年までの約20年間は、HARCO(ハルコ)名義でシンガーソングライターとして活動。 平行して、テレビCMや番組の楽曲制作、歌唱、ナレーションのほか、映画・演劇の音楽制作、他アーティストのプロデュース・楽曲提供・ツアー参加など、幅広く活躍した。 2015年にはNHK
みんなのうたの歌唱も担当。そして2018年からは本名の青木慶則として再始動。 レーベル「Symphony Blue
Label」を立ち上げ、同年12月にピアノ弾き語りアルバム「青木慶則」を、2019年12月には最新作であるEP「冬の大六角形」をリリース。
https://www.yoshinoriaoki.com
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