波浮港周辺には自然がつくりだした絶景スポットや歴史や文化が色濃く残るエリアまでさまざまな表情を見ることができます。

『ぶらり波浮港』スポットのご紹介－見る編－

１．波布比咩命神社

女神を祀る、穏やかな波浮の港を見守る場所

波浮港の入り口にあたる場所に鎮座する波浮比咩命神社は三島大明神縁記（三宅記）によると、「三島の神（事代主命）が大島に置給ふた后」であり、野増の大宮神社、泉津の波知加麻神社の母神に当たります。かつては火口池として清水をたたえた美しい波浮の池辺に神社を建てたものと伝えられています。
社殿の左側には港に向かって鳥居が建ち、鳥居をくぐって階段を下りると海につながっています。

２．旧甚の丸邸

総海鼠（なまこ）壁造りの豪勢な屋敷

旧陣の丸邸は明治時代に建築されたもので、周囲を大谷石の塀で囲まれ、石造二階建の建物は海鼠壁をはじめ梁、床柱、廊下、棚板など贅沢な材料が使用され、当時の主の豪勢な暮らしぶりがうかがえます。また、２階では、当時蚕を飼育し、繭の生産をしていた為、１階造りとは異なる構造になっています。

海鼠壁をはじめとして、大谷石など、大島では手に入らない材料を移入するなど伊豆下田の影響を多く受けています。

踊子坂（旧港屋旅館前の坂）の石段を登りきったところにある旧甚の丸邸では宴席が設けられると踊子を呼び、お客さんをもてなしたといわれています。

３．踊り子の里資料館「みなとや」

多くの漁業者、観光客で賑わった『港屋旅館』

明治期に旅館として建てられたこの建物は、旧館が明治、新館（増築）が大正時代に建築され、現在はもちろん、当時でも非常に珍しい三階建の木造建築です。また、その間取りは当時の賑わいを彷彿とさせるもので、宴会等での混雑の緩和の為、各階への階段が建物の前後に造られています。

かつては、全国から漁業者、観光客等の人々で大変賑わった波浮港。港屋旅館でも一階から三階まで連日宴席で賑わったそうです。この場所を中心に各旅館では訪れる人々を楽しませるべく、多くの踊子さんが連日連夜踊りを披露したのだとか。

４．波浮港見晴台

波浮港を一望できる絶景スポット

波浮港はかつて火口湖であった「波浮の池」を開削して開港されました。波浮港見晴台から眺めるとかつて火口湖であった様子がよくわかります。また、近くには波浮港の開港及び波浮港村創設の功労者である秋廣平六の像が設置されており、その功績を今に伝えています。

５．ぱれ・らめーる

貝専門の全国的にも珍しい博物館

ぱれ・らめーるは全国的にも珍しい貝の博物館です。伊豆・小笠原諸島の貝はもちろんのこと、日本及び世界各地の美しい貝が4,500種、50,000点も展示しています。さまざまな色や形の貝を見ることができて、その豊かな造形にただただ見入ってしまいます。

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