柔軟なアイデアで魅力あるゴルフ場に
伊豆大島リゾートゴルフクラブのお二人にお話を伺いました
伊豆大島北部の玄関口である岡田港にほど近い伊豆大島リゾートゴルフクラブの特徴は、なんといってもロケーションの素晴らしさです。
取材に訪れたこの日も曇り空ではあったものの、眼下に広がる起伏に富んだ美しいフェアウェイがコースの全景を伝え、海の向こうに広がる伊豆半島とさらにその先の中央には富士山が雄大に聳え、奇跡的とも言うべき大パノラマが広がっていました。こんな絶景の中でゴルフをプレーできる幸せ。これはぜひとも体感して欲しいと思います。
絶景のコースは天気が良いと前方に富士山を望むことができる
さて、今回は2021年8月にリニューアルオープンされた「伊豆大島リゾートゴルフクラブ」の代表取締役 工藤 強さんと専務取締役 工藤 裕さんにお話を伺いました。
代表取締役の工藤 強さん(写真左)と専務取締役の工藤 裕さん(写真右)
最初に大島の印象を教えていただけますか?
強さん ー 初めて訪れましたときに、伊豆大島は富士箱根伊豆国立公園に属しているだけあって自然の豊かさはもちろん、景色がどこも素晴らしく、本土ではなかなか見られない独特の景観のなかに身を置くことで日常を忘れさせてくれる、とても居心地の良い場所だと思いました。ここにいるとゴルフをしなくてもリラックスできるんですよね。この場所の雰囲気や空気感が自分によく合っているんだなぁと実感しています。
こちらのゴルフ場をリニューアルする際に掲げられたビジョンやコンセプトなどありましたら教えてください
強さん ー 社名にもなっている「伊豆大島リゾートゴルフクラブ」ですが、“リゾート”というキーワードは入れたいと思っていました。“リゾート”には人が集まる場所とか、社交場といった意味が含まれておりまして、一般的によく知られている豪華さや非日常というイメージよりも人が集まる場所、誰でも気軽に来れる場所にしたいという思いがあります。
裕さん ー ここも東京だということをもっとアピールしたいですね。きっと盲点なんですよね。都心にはまだまだ伊豆大島に来たことがない方は多くいらっしゃると思います。そんな方々に東京にリゾートがあることを知って欲しい。私もそうだったのですが、感覚的に遠いイメージがあったのですが、都心から1時間45分で来れるアクセスの良さは魅力的です。日常での生活から少し離れてリフレッシュできる場所になってほしいですね。そして、観光客の皆様にご利用いただきたいのはもちろんですが、まずは大島在住の方々を大切にしていきたいと思っています。やはり、地元の方に愛される場所であることが一番ですから。その上で観光客の方にも知っていただき利用していただく、という流れが理想です。その為にできることを色々と考えているところです。
リニューアルオープンにあたり、色々なところを改修されたかと思います。今お話を伺っているこの場所もとても綺麗でゆったりとしていて素敵なスペースなのですが、具体的にどういったところに手を入れられていますか?
強さん ー はい、お気づきの通りこのカフェスペースは力を入れて改修しました。私たちの前身のゴルフクラブではこの場所は使われていませんでしたが、当初よりアピールポイントの一つであるこの絶景を心ゆくまで楽しめるスペースとして活用したいと思いました。ただ、改修には大きな費用がかかってしまうので、自分たちで出来ることはなるべくDIYで手を入れていきました。このカフェスペースは自分たちで元の床材を剥がしてタイルカーペットを敷いていきました。
前身のゴルフクラブの前はホテルとして運営されていて、このスペースはロビーやバーとして利用されていました。当時をご存知の方は皆さん懐かしまれますね。そんな方達の様子を見ていると綺麗にしてよかったなと思います。
あとはプレー後にすっきり爽やかにお過ごし頂きたいので、シャワー室の整備にも力を入れました。
本当に景色が素晴らしくてゆっくりくつろげるスペースですね。ここでお食事やコーヒーなどが楽しめるのはとても嬉しいです。シャワー室の整備も大切なポイントですね。
裕さん ー ありがとうございます。この机もスタッフが作りました笑。ゴルフをされない方にも気軽にご利用いただきたいという気持ちから、どなたにもお楽しみいただけるようにこのスペースにカフェやレストランとしての機能を設けました。
ただ、この段階まで来るのには相当苦労をしました。実際、物件を引き受けてから5ヶ月ぐらいかかっているのですが、運営を開始してからも至る所で手を入れなければならないところが出て来るので、日々メンテナンスにあたっています。お客様に快適にお過ごし頂きたいですから。
カフェテリアではドリンクメニューはもちろん、パスタやカレーなどお食事も楽しめる
ご利用されるお客様のことを第一に考えてロケーションの魅力を最大限に引き出そうとされていて素晴らしいですね。何より、誰もが気軽に参加・利用出来る雰囲気をつくられているのが素敵です。本来紳士のスポーツでよく知られるゴルフですが、こちらのゴルフクラブではTシャツ・短パンといった非常にラフなスタイルでも楽しめるような運営をされているそうですね。
強さん ー そうなんです。帽子だけは必ず着用していただきますが、旅行バックに普段着の他にゴルフウェアを詰め込むとかさばって大変なので、普段着のラフなスタイルでもオッケーにしています。さらに手ぶらでも参加できる仕組みにしています。レンタルクラブは常に最新のクラブを入れていますので、ゴルフをよくされる方にもご納得いただけると思います。
常に最新のクラブのレンタルが可能。手前はお子様用のクラブ。家族でゴルフが楽しめる
ゴルフブランドONOFF(オノフ) さんのクラブを導入されているそうですが、ONOFFさんについてご紹介いただけますでしょうか?
強さん ー ONOFFさんはスコットランドのゴルフ文化に影響を受けたデザイナーさんが手がけられているブランドで、スコアメイクよりも純粋にゴルフを楽しもうというスタンスで展開されています。
クラブハウス内には至るところにONOFFの紹介とともに商品が展示されている
「島ゴルフ」というキーワードも取り入れられていて、私たちとも話がよく合い今後の展開も期待できる点が多いので連携をさせていただいております。また、ONOFFさんのブランドコンセプトの中でゴルフについて「もともとゴルフは羊飼いが戯れに棒で小石を打つことからはじまった遊び」と紹介されていて、大きな自然のなかでいわば野生的勘で楽しむスポーツといったようなイメージでゴルフを捉えられています。
大自然に囲まれた私たちのゴルフ場や誰でも気軽に楽しめるスポーツという点でコンセプトの方向性が一致しており、その上品質も大変素晴らしいので採用させて頂いております。
今後は企画ツアーなども予定されていますか?
裕さん ー はい、将来的には積極的に手がけていきたいです。ちょうど今ご利用いただいているお客様は1泊2日でいらしていて1日目は島内観光をされて2日目の今日はゴルフを楽しまれています。本来は1日目にゴルフを行い、2日目に島内観光の予定でしたが、昨日は風が強かったので、急遽予定を変更しました。コンパクトにまとまっている離島だからこそ状況に応じたアレンジも比較的に可能なんです。なるべく状況の変化に柔軟に対応できるツアーをプランニングしていきたいですね。
改めて大島の印象や魅力を教えていただけますか?
強さん ー 島内の各スポットそれぞれの距離が近くてコンパクトですし、本当にどこに行っても景色が素晴らしいですね。また道や公共の施設がとても綺麗です。どんな方にも雄大な大自然が満喫できて安心して旅行を楽しむことができる環境が整っていると思いました。ぜひもっとたくさんの方に大島の魅力を知っていただきたいと思っています。
最後に一言メッセージをお願いします。
強さん ー まずは一度ご来島頂きたいですね。遠いイメージをお持ちの方もいらっしゃるかもしれませんが、実際に来てみるととても気軽に来れる場所であることがお分かり頂けるかと思いますし、本当に素敵なところなので、ぜひ一度足を運んで頂きたいです。
裕さん ー ゴルフ場として当施設に来ていただくのはもちろん、ゴルフをプレーされない方にもこの素晴らしい景色を眺めながらコーヒーやお食事をゆっくり楽しんでいただきたいですね。お待ちしております!
ありがとうございました。
気さくな雰囲気で終始和やかムードの強さんと裕さん、お二人を中心にさまざまなアイデアをとりいれて魅力あるゴルフ場へと日々アップデートされている素敵なスポットです。大島に来島された際はぜひお立ち寄りください。
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