今回は港が一望できるビストロ
その名も「港の食堂 Bistro U・TO」さんをご紹介します。
元町港を臨むビルの2階にそのビストロはあります。
店内どちらの席もくつろいでゆっくりとした時間の流れを満喫できる。そんな時間と空気がこのお店には流れています。
私がお邪魔したときは、窓際の席でした。
ちょうど夕日が沈んでいく美しい時間に、絶景を横目にお料理をいただきました。
こちらのお店では予約時に予算、好き嫌いを伝えておいて、当日コースメニューを楽しむ形式です。
どんなメニューが出てくるかは当日のお楽しみ(^^)
島では珍しい形式のレストランです。
今日はせっかくなので私が行ったときに撮影したお料理を順番にご紹介します。
まずは前菜の盛り合わせ。
島の食材をふんだんに取り入れています。
「くさやと明日葉のケークサレ」
ケークサレ、聞き馴染みのない方もいるかと思います。
お料理版のパウンドケーキのようなものです。
これにくさやをかけてくるとは驚きでした。
ケークサレの時点で、あまり魚のイメージがないのですが、あえてのくさや。
口に入れた瞬間は本来のケークサレのような小麦の甘さがあるのですが、後からかすかにただようくさやのかおりがまあクセになる!
明日葉はご存知の方も多いかと思いますが、伊豆諸島を代表するセリ科の野草です。島では昔から食べられていて、今日摘んでも明日には新しい葉が出るというくらいに生育が旺盛と言われていることからその名がついたのだとか。
そして、「自家製ピクルス」「シマアジのマリネ」等々こだわりの一品が少量ずつ楽しめる、宝箱のような前菜にすぐ心をつかまれました。
続いてのプレートはカツオのお刺身。
これを2種類のお味でいただきます。
みょうがとブロッコリースプラウトを薬味に使った青唐辛子と甘夏とレモングラスのソースと山形のだし見立て。
どちらもカツオにとてもマッチしていてとても美味しかったです。
続いて、地魚のプレート。
この日のお魚はイサキとアカゲでした。
バジルソースと赤ワインのソース。
バジルソースの方は一見さっぱり系かと思いきや、イサキの白子と真子を崩しながら食べることで濃厚でコクのあるソースになっていました。
淡白な白身魚にはひと工夫したソースがすごく映えます。
最後はやはりデザート♪
「チョコレートのムースにキンカンのコンポートを添えて」
と私が格好つけて名づけました(笑)
このチョコレートのムース、とっても濃厚で季節は6月というのにバレンタインまで時を巻き戻されました。
キンカンのコンポートを少しずつ付け加えて味の変化を楽しめるのもポイントでした。
伊豆大島は温暖湿潤な海洋性気候でキンカンはもちろん、柑橘類がよく育つことでも知られています。
と、実は他にも東京から取り寄せているフランスパンに自家製フムスのソース等もあったのですが、残念ながら写真に撮っておらず・・・。
海の幸や山の幸、島の旬の食材の魅力を存分に引き立てるシェフの技が光るお料理の数々、どれも繊細で大変味わい深いものでした。
予算次第でメニューは変わりますが、どんなメニューでもシェフのこだわりがびっしりつまっているので楽しめること間違いなしです!
島だからこその珍味も堪能したい。ちょっと贅沢しておしゃれな島の夜を楽しみたい。そんな方にオススメのビストロです。
シェフお一人できりもりされているので、こちらのお店は完全予約制。事前に予約されることを忘れずに。
なお、コロナ禍により2020年5月現在はテイクアウト主体の営業となっているのでご注意ください。
今回の場所について
港の食堂 Bistro U・TO
〒100-0101 東京都大島町元町1-9-4
080-7934-2244
18:00~22:00(火・水曜定休)
※完全予約制(おまかせコース
4,500円(税抜)より、2名様より承ります。)