日本唯一の砂漠“裏砂漠”

伊豆大島のほぼ中央になだらかにそびえる”御神火”こと”三原山”。
その東側一帯には地表を黒い火山岩(スコリア)で覆われた「裏砂漠」が広がっています。

伊豆大島は富士箱根伊豆国立公園に属し、「裏砂漠」周辺は特別保護地区として車両の乗り入れが禁止されており、自然環境や生態系が十分に保護された地区となっています。

歩くたびに聴こえてくる”ジャッジャッ”というスコリアを踏みしめる自らの足音と風の音、そして鳥の声。

そんな純度の高い自然の音色に耳を傾けながら、眺めるのは一面に広がる黒い大地と彼方に広がる青い海、見上げれば大きな空。

”なにも無い”からこそ大自然の力を強く感じることができる。圧倒的な空間があなたの心を強く刺激することでしょう。
このページではそんな圧倒的なパワースポット、裏砂漠をご紹介していきます。

国土地理院が発行する地図に日本で唯一「砂漠」と表記

「裏砂漠」は国土地理院が発行する地図に唯一「砂漠」と表記された場所です。伊豆大島の象徴ともいえる三原山の度重なる噴火によって降り注いだマグマのしぶきが大地を焼き、植物を燃やし、一面黒い世界を作り上げています。噴火後も風が強く吹きぬける場所であるため、植物が定着しにくく、いわゆる“砂漠”的な光景がひろがっています。

裏砂漠への行き方【その1】『温泉ホテルルート』

伊豆大島ジオパークの魅力を思う存分味わいたい!そんなあなたは大島温泉ホテルから歩いて裏砂漠を目指す『温泉ホテルルート』がオススメ!

温泉ホテルルート入口について

温泉ホテルルートへの入口は大島温泉ホテルの駐車場付近にあります。『富士箱根伊豆国立公園 三原山内遊歩道案内図』の看板が目印です。そこからしばらく下り坂を下っていくと、「裏砂漠線3.2km」の看板があるので、それを目印にしてください。

①大島温泉ホテルの駐車場の先に温泉ホテルルート入口があります

②「富士箱根伊豆国立公園 三原山内遊歩道案内図」の看板が目印

③しばらく坂道を下ります

④「裏砂漠線3.2km」の看板が目印

裏砂漠ルートは大島温泉ホテルから裏砂漠まで続く遊歩道。溶岩の上に力強く成長してきた樹海の森から低木の植物が茂る地帯、草原、そして溶岩地帯へと景色が移り変わってきます。

植物の種が溶岩の間から逞しく芽を出し、草原になり、木が成長し、森を作る。植物再生のドラマが体感できるオススメコースです!片道約1~1.5時間のハイキングコースです。

温泉ホテルルートを詳しくご紹介!

温泉ホテルルートのご紹介

温泉ホテルルートのご紹介

気軽に、だけど思う存分味わえる!ハイキングコース

伊豆大島ジオパークの魅力を気軽に、だけど思う存分味わいたい!そんなあなたには大島温泉ホテルから歩いて裏砂漠を目指す『温泉ホテルルート』がオススメ!片道約1時間弱のハイキングコースです。

詳しく見る

\オススメプランのご紹介/

三原山・裏砂漠トレッキングプラン

トレッキングを楽しむ方にお得なプランのご紹介!

大島温泉ホテルでは三原山や裏砂漠へのトレッキングご利用者向けのプランとして、荷物のお預かり、お食事、温泉がセットになった「三原山・裏砂漠トレッキングプラン」を実施しています。もちろん、宿泊者以外の方でもご利用いただけます。どうぞご利用ください!

詳しく見る

裏砂漠への行き方【その2】『月と砂漠ライン』

「裏砂漠」は元町港から一周道路を時計回りに車で約40分、岡田港から車で約30分、島の東側に広がっています。裏砂漠一帯は特別保護地区および特別地域という自然保護のための国の規制がかかったエリアの為、車両乗り入れはできません。大島一周道路を行くと“月と砂漠ライン入り口”の看板が立っていますので(看板が小さいので注意!)、そこから月と砂漠ラインに入って、行き止まりにある駐車場まで行き、駐車場からは歩いて裏砂漠へ行きましょう。800mほど歩くと人工物の無い、まるで火星の表面のような大自然が広がる裏砂漠にたどり着きます。

月と砂漠ラインについて

月と砂漠ラインは細い道が続きますので、対向車に注意しながら進みましょう。途中、“進入禁止”と路面に記された場所がありますが、気にせずに進みます。基本的には一本道が続きますが、一ヶ所右折ポイントがあるので、案内看板に注意しながら進みましょう。実際の道のイメージについては下記の動画を参考にしてください。

裏砂漠での過ごし方

裏砂漠では、さえぎるものが何もないので、風が強く吹く日は容赦なく吹きつけます。陽射しも強いので、季節や天候に応じて防寒対策や日焼け対策は忘れずに。また、地面はスコリアという細かい軽石のような火山岩なので、斜面を歩くときは滑らないよう足元に注意しましょう。

裏砂漠では、じっくり壮大な景観を堪能するのはもちろんですが、こちらでは裏砂漠がさらに楽しい思い出の場所となるように、以下に裏砂漠での過ごし方や楽しみ方をご紹介します。参考までにどうぞ。

裏砂漠でジャンプ!

広大な裏砂漠に来たら、そのスケール感を思いっきり体で表現したくなるはず。
思いっきりジャンプしている姿を写真におさめてみよう!タイミングがうまく合えば面白い構図の写真が撮れますよ。是非、お試しあれ!

©むらいさち

裏砂漠でゴロン!

もうひとつ、大地のパワーを感じ取りたいあなたにオススメなのが、“ゴロンする”です!
太陽の熱を吸収した大地からじんわり暖かさが伝わってきて、スコリアがほのかにツボを刺激してくれます(笑)大空を流れる雲や風の音など自然を思う存分体感できるので、是非、裏砂漠でゴロン!してみてください(笑)。

地球のパワーを感じる圧倒的スポット

伊豆大島を訪れたら是非一度は訪れておきたい、圧倒的絶景スポット「裏砂漠」。
裏砂漠の広大なスケールに身を置いて、体感してください。きっと気付かなかった“何か”を感じとれることでしょう。

季節によっても様々な表情を魅せてくれる「裏砂漠」。

春や夏は鮮やかで深い緑と黒のコントラストが力強い生命力と大地のエネルギーに満ちた様子を伝えてくれるし、秋は黄金色に輝くススキと黒い大地がどこかノスタルジックな気持ちにさせてくれます。

また、冬は運がよければ降雪によって白と黒の世界が広がり、まるでモダンアートのような風景に出会うことができるかもしれません。

霧が立ち込める裏砂漠も幻想的です。

三原山方面を眺めると、火山特有のカルデラの様子を見ることができます。
それはまるで巨大なクレーターのようです。

時間帯によっても様々な表情を魅せてくれます。人工物の一切ない広大なパノラマから昇る光り溢れる日の出はまさに“御来光”の名に相応しい光景です。

幻想的な裏砂漠は絶好のロケ地

最近では、さまざまなアーティストのプロモーション映像やCMにもよく利用されるようになりました。それだけ裏砂漠が特徴的で魅力的な場所なのでしょう。

刻一刻と表情を変える裏砂漠

今も裏砂漠はたくましい植物の成長によって刻々と表情を変えています。火山島である伊豆大島、次の噴火によってきっとまたその表情を変えることでしょう。圧倒的な自然が作り出す絶景「裏砂漠」は常に変化を続ける生きた場所なのです。

\あわせて読みたい/

伊豆大島のシンボル『三原山』をトレッキング!

三原山トレッキング

大自然を感じるよろこび、ジオパークを歩く!

伊豆大島は島全体が活火山。その中でも島の中央に位置する『三原山』は、島民に御神火様として崇められてきた、まさにシンボルともいえる山です。今回はそんな三原山へトレッキングに出掛けます!

詳しく見る

伊豆大島火山博物館

伊豆大島火山博物館

世界的にも貴重な火山専門の博物館

1986年の伊豆大島の噴火の記録を中心に、伊豆大島火山の歴史や火山噴火のしくみ、火山災害の種類とメカニズム、監視・観測体制や防災対策、日本や世界の主な火山について学べる火山専門の博物館です。

詳しく見る

地層切断面

地層切断面

突如あらわれる、大地の年輪

島の南西部、沿岸を行く大島一周道路を走っていると、ひときわ目を引く見事な地層の縞模様が突如あらわれます。高さ約24メートル、長さ630メートルの圧倒的スケールの地層の断面が私たちに驚きと感動を与えてくれます。

詳しく見る

絶景 BUGGY TOUR

四輪バギーで行く絶景スポット

四輪バギーを使った先導型ツアーメニューで行く目的地は、伊豆大島が誇る絶景スポット『裏砂漠』。大自然の中を思いっきり自由にバギーを操る楽しさは、一度体験すればその魅力にハマること間違いなしです。

詳しく見る