本格焼酎「御神火」

ここでしか造れない、美味しく良いものを

1月終わりの朝早く、モーツァルトが流れ、麹の香りが広がる蔵。
麹作りの作業。前日午後2時に菌をつけたという麦麹。36時間以内にいかに破精込(はぜこ)ませる(菌を付ける)かが勝負だという。均一に発酵するよう専用の道具で丁寧にならし、平均35度ほどの暖かい空間で菌は育っていく。

焼酎造りは修行

焼酎造りは修行だと谷口さんは教えてくれた。その日の体調や気分のムラが焼酎のできに反映する。体調、精神管理も仕事のうち。
もともと文筆業をしていた谷口さん。現在一人で焼酎造りに携わっている。できることは限られるが、その分造りに集中できていいと言う。静かな蔵の中で緊張感と共にもくもくと作業する。
麹、水、発酵。生き物相手の商売は始めたら止めることはできない。「美味しい!」「ここの芋焼酎は飲める!」と言われた時が嬉しい。

元々グラフィックデザイナー出身という谷口さんの奥様によるラベルデザインはどれもとても洗練された味わい深いもの。また、不定期で発行される谷口さんの手書きによる御神火だよりもとても温もりのあるもので、ついつい手にとって読んでしまう。

谷口酒造の魅力はツバキ城を中心に作り手の独創的な発想を活かし、新しい魅力づくりに挑戦し続けている姿勢にあるのだろう。肝心の焼酎の味は?もちろん、いうまでもない。たとえば、「焼酎はおもしろい―人と酒をつむぐ45話」和田博温(著)(情況新書 5)の中の一文に“大海酒造東京連絡所の沢田氏は『比較するものがないというほど優れた酒を造る蔵である』”と紹介されている。

家業をついで13年(2011年現在)。思いつく限りの試行錯誤を重ねてきた。儲けようとか、島で唯一の酒蔵という気負いは無く、「ここでしか造れない、美味しく良いものを」にこだわり、日々造り続けている。

有限会社 谷口酒造

有限会社谷口酒造

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